債務整理には弁護士や司法書士の力が必須！利用するための費用相場とは

借金が増えてしまうと返済が厳しくなることや自分の生活がまわらなくなってしまうことがあります。最悪の場合、返済もできず常に催促に頭を悩ませなければいけない生活から、精神や体を壊してしまう人もいるでしょう。借金で追い込まれる前に弁護士や司法書士に債務整理をお願いすることでお金の悩みから救われる可能性があります。今回は弁護士や司法書士に債務整理を依頼するメリットや方法、値段の相場についてご紹介いたします。

債務整理は自分でやるべきでない？専門家に任せるメリットとは

債務整理はとても時間や手間がかかる手続きです。専門家に頼らなくても自分で行うことも可能ですが、債務整理中でも貸金業者やクレジット会社からの催促の手紙や電話が鳴りやむことはありません。また、膨大な時間を使ったのにも関わらず、申し立てが受理されないこともあるのです。そのため債務整理を行うときは弁護士や司法書士に依頼をする方がスムーズに手続きを進められるというメリットがあります。また専門家が債権者と債務者を仲介してくれるので、先方へ受任通知が届けば借金催促の電話や手紙が止まります。すべて専門家に連絡がいくようになるのです。債務整理には内容によって裁判所が絡むことがありますが専門家に依頼すると、その手続きまで行ってくれます。専門家に依頼することで、ストレスを軽減しながらスピーディーに問題解決をすることができるのです。

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専門家は弁護士と司法書士のどちらに任せるのがよいのか

弁護士と司法書士の違いとは何なのでしょうか。弁護士は法律業務範囲に制限がなく、すべての法律業務を行うことができます。司法書士は弁護士が扱う法律業務の一部分である登記や供託を取り扱う資格です。ただし法務省から認定を受けた司法書士は「認定司法書士」となり1件あたり140万円以下の民事事件に携わることができます。しかし裁判に関しては簡易裁判所までと決められています。これだけをみると弁護士に依頼をした方が良いのではないかと見えますが、債務整理のときは借金の額などによって依頼する専門家を使い分けるのが得策といえます。

代理人が必須！？自己破産と個人再生は弁護士に任せよう

自己破産や個人再生は額が大きい場合も多い傾向であり、個人の資産にまで影響がおよぶ債務整理です。また裁判所との面談もあり、専門的な代理人をたてて話し合わなければ申し立てが受理されない可能性もあるのです。司法書士は扱える権限が狭く、書類作成代理人として書類の作成や、その後のサポートまでしか関われないのです。弁護士は債務整理が完了するまで代理人として付き添ってくれます。そのため自己破産や個人再生を確実に行うためには弁護士に頼むのがおすすめです。

司法書士ならのメリットも！140万円以下なら司法書士も検討しよう

それでは司法書士に頼むのが良いときはどんなケースなのでしょうか。司法書士は法務省に認められれば認定司法書士として1件あたり140万円以下の任意整理を行うことができます。そのため例えば負債が総額で300万円あったとしても、A社は120万円、B社は70万円、C社は110万円ならば各社140万円以下の負債なのですべて認定司法書士に任意整理を依頼することができます。司法書士ならではのメリットもあり、弁護士に比べると司法書士は依頼料が安いのが特徴です。任意整理は借金を整理して負担を軽減しますが、借金がなくなるわけではありません。そのため依頼料を支払うのと同時に支払いも行わなければいけないため、依頼料を支払い終えるまでは生活が厳しくなる可能性もあります。依頼料が少ないことは、その後の負担が軽くなるといえます。メリットを理解し、債務整理に弁護士ではなく司法書士を使うという選択肢も考慮しておきましょう。

基本は弁護士に！債務整理を依頼する理由

司法書士のメリットも大きいですが、やはり基本的に債務整理は弁護士に頼むのが良いでしょう。140万円以下の任意整理なら司法書士は対応できますが、140万円を超える債務が1つでもあると司法書士は代理人として対応できなくなります。また任意整理として依頼をしても途中で自己破産や個人再生になった場合は問題です。司法書士は代理人になれないため弁護士に依頼する方が確実といえます。他のことは自分で行わなければならず債権者の負担が大きくなってしまうといえます。もし申し立てが受理されなければ、改めて弁護士に頼むことになり、2度手間になってしまいます。確実性を求めるのならば、弁護士に相談をするようにしましょう。

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いくらかかる？専門家に依頼したときの費用

弁護士や司法書士に債務整理を依頼する場合、依頼料という費用がかかります。費用を事前に把握しておかなければ、過剰に金額を請求された場合に対応することができません。依頼料に関して相場はあるものの値段を自由に決めて良いため、契約をしてしまえば依頼人は料金を支払わなければいけないのです。弁護士や司法書士に債務整理を依頼した場合、いったいいくら費用がかかるのか相場をみてみましょう。

事務所によって値段が違う？任意整理の相場とは

任意整理を依頼する場合に発生する費用は、相談料、着手金、成功報酬（解決報酬）、減額報酬です。相談料は弁護士や司法書士に相談したときにかかる費用で、依頼をする前に発生する費用と考えると良いでしょう。初回無料に設定しているところもありますが、大体60分で5,000円から1万円程度が相場です。着手金は契約時に発生する費用で、例え任意整理が失敗しても支払うものです。1社あたり4万円程度で請け負う会社が多いほど安くなる事務所もあります。成功報酬は任意整理が完了したときに発生する金額です。減額報酬は、例えば100万円の負債があり60万円まで減額したとします。減額報酬が10％とすると、減額した40万円分の10％にあたる4万円が報酬として支払います。事務所にもよりますが、成功報酬はあるが減額報酬はないところや、成功報酬や着手金は低く設定してあるが減額報酬も設定している事務所など個々によって違います。しかし、任意整理の場合は1件あたり8万円に減額報酬10％を上乗せした費用が相場と覚えておきましょう。

費用が高くなる！？個人再生の相場とは

個人再生に発生する費用は、着手金、報酬金、住宅ローン特則時の費用などがかかります。また、裁判所に申し立てをするので、申立手数料、個人再生委員選任時の費用がかかってきます。着手金などに関しては任意整理のときと一緒ですが、個人再生の場合は自己破産と違い住宅を守ることができます。しかし、個人再生後に住宅ローンの支払いを行うには専門家に別途で住宅ローン特則を頼まなければいけません。また、裁判所が個人再生の監督をする弁護士を選任した場合は、追加で費用が15万～25万円程度発生します。個人再生でかかる費用の相場は実費込みで、弁護士の場合40万～60万円程度で、司法書士の場合は30万～50万円程度です。しかし、個人再生委員選任の費用が追加されると司法書士の料金も弁護士とあまり変わらない料金になります。弁護士が個人再生を行う場合は、個人再生委員がつくことが少ないので、初めから弁護士に依頼することをおすすめします。

負債の大きさによって費用が変わる自己破産の相場

自己破産に発生する費用は、着手金、報酬金、管財事件時の追加費用などがかかります。また、自己破産は裁判所で申し立てを行うので、申立手数料や予納金、郵便費用などが発生します。自己破産には2種類あり、債権者が価値ある財産を持っていない場合の「同時廃止事件」と債権者が価値ある財産を持っている場合の「管財事件」があります。同時廃止事件の場合での裁判費用は1万5,000円から4万5,000円程度ですが、管財事件になると負債総額が5,000万円未満だと50万円、5,000万円から1億円未満だと80万円、1億円から5億円未満だと150万円の予納金が必要になります。なお、この予納金額は債権者数や申し立てる裁判所によって変わりますので、目安としてとらえるようにしてください。自己破産の弁護士の費用相場は同時廃止事件なら20万円から40万円、管財事件ならば30万から50万円程度です。費用は債権者数や管理事件か同時廃止事件で値段が大幅に変わる可能性があります。事前に相談をして、費用がどれくらいかかるか確認をすることが重要になります。

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悪徳業者に要注意！専門家の選び方

費用が相場通りでも、専門家の事務所が信頼できるところなのかはわかりません。債務整理を行うときは、担当する弁護士や司法書士が信頼できるかを見極める必要があります。しかし、どのようなポイントを抑えれば良い事務所を見分けることができるのでしょうか。見分ける方法についてご紹介しましょう。

会話中に見極めよう！信頼できる専門家選びとは

専門家の事務所の中には、金儲け主義の悪徳弁護士や悪徳司法書士もいます。債務整理にきた人の足元をみて依頼料を高く見積もったり仕事を雑に行ったりして後々トラブルが生じることもあるのです。そのため電話応対や相談をしたときの印象をしっかりとチェックしておく必要があります。しっかりと話を親身になり聞いてくれることや、態度や言動で不快にさせられることがないかを注意して観察しましょう。また債務整理をするとブラックリストにのったりするので、事前に相談前に債務整理について知識をいれて、相手に知識があるかを確認することも大切です。適当に扱われている場合、対応が雑になっている可能性があります。もし信頼できる事務所なら、あらゆる可能性を提示してくれ、満足のいく債務整理をしてくれるはずです。印象の良い専門家を選ぶようにしましょう。

事務所の実績を確認しよう！

司法書士や弁護士は専門職のため多くの事件や書類作成を行っています。法律事務所によっても専門分野や得意分野など得手不得手があるのです。できるだけ債務整理を得意とする事務所を選んでスピーディーな解決を望むことが重要といえます。債務整理を得意としている場合、豊富な実績を持っている可能性が高いので安心して依頼することができるでしょう。債務整理の実績を調べるためには、口コミや相談のときに質問や今後の流れについて明確に説明をしてくれるかで判断することが大切といえます。

把握はできている？料金体系が明確かを確認しよう！

債務整理にかかる費用の表記は信頼できる事務所であるかを判断する材料になります。明確な料金体系になっていない場合、必要以上に依頼費を請求してくる可能性があります。そのため、依頼前に相場の費用とずれはないか判断することや、料金の詳細に変な項目はないかを確認するようにしましょう。弁護士事務所や司法書士事務所のホームページに、料金がわかりやすく掲示してある事務所もあります。依頼前の説明時に言われた料金を鵜呑みにせず、料金の説明に筋が通っているかを確認しましょう。もし悪徳業者の場合は、不明瞭だったり、矛盾したりする部分が必ずあるはずです。

相場を把握して費用を比較しよう！

債務整理の依頼料には上限が決められています。もし事務所に依頼をするときは、弁護士の費用や司法書士の費用相場を確認し、適正な価格なのかを照らし合わせる必要があります。依頼する流れになっても、それが相場かわからない場合は見積もりをもらった後で返事をすることも考慮にいれましょう。即契約を迫るようでしたら、悪徳業者である可能性もあります。あくまで契約は慎重に進めましょう。

安心には必須！？法テラスを利用しよう！

安心できる事務所選びの方法として、法テラスが活用できる事務所かの確認も大切です。法テラスは国が母体となっている弁護士や司法書士の窓口であり、信頼性の高い事務所が登録しています。そのため、法テラスが活用できる事務所はそれだけで信頼がおける専門業者の可能性が高いといえるのです。また、法テラスは借金を活用できれば費用の立て替えや自己破産の費用を負担してもらえるなど、依頼料を安くすることが期待できます。債務整理を行う人はお金に余裕がないため、できるかぎり依頼費を抑えたい傾向です。債務整理について悩んでいる場合は、まず法テラスに相談してみることをおすすめします。

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債務整理をして借金に悩まされない生活を過ごしましょう

債務整理は弁護士や司法書士など専門家に任せることで、早く問題を解決することが見込めます。しかし専門家ならだれでもいいわけではなく、信頼できる法律事務所選びが大切です。頼れる担当を見極めるためには自分自身もある程度の知識をつけておく必要があります。信頼できる法律事務所に依頼するためにも「自分で相場を把握しておくこと」や「担当者を見極めること」「法テラスを利用してみること」などポイントを抑えることをおすすめします。しっかりした弁護士や司法書士が決まれば債務整理をスムーズに進めることができお金の悩みから解消される日も近くなるのです。借金に悩んでいるときは、まず専門家に相談して早めに悩みを解消しましょう。